and_d
Paris
Teahouse
Project
ANd_d所属の2名がTea House Projectの最終段階の実施設計に参加するため、パリに向かいました。
9月10日に木材が現地に到着してから大阪産業大学2名と京都大学2名、ESAから約10名程が約5日間に作業日程で取り組みました。このパビリオンは、正方形が徐々に捻じれていくことが最大の特徴で、途中から1本1本の長さに変化があるので、切り出し作業などは確認を取りながらであった事と、何百本もの木材を整理するのは、力作業であったため非常に大変でした。そのような木材の切り出しと部材ごとの整理は2日間ほどで終了しましたが、そこからジョイントしていく作業が困難を極めました。1つずつ長さの違う木材を順番に重ねていくと同時に回転をくわえていかなければならないので、京都大学の学生がすべての接合部ごとの断面図を作成してくれましたが、強度の問題などで少しずつズレが生じてくるなどしました。そして何よりパリの学生との言語の壁というのがありました。パリの学生も英語で会話してくれましたが、微妙に伝わっていないことなどが多少あったりなどしました。しかし、全体的には非常に楽しく前述した苦労なども普段の生活では体験できないことばかりで、有意義な時間を過ごすことができました。お昼には、パリのおすすめのランチに一緒に行ったり、フランスと日本の文化の違いを感じながら内容の濃い充実した日々でした。
私たち自身も実寸台での施行というのは、初めての体験でしたので、スケール感の違いなどの戸惑いもありました。やはり、3Dソフト上で見るのと実際に造るのでは、全く違う感覚がありました。私たちは、パソコン上での設計しかしたことがなかったので、この実施設計での経験は必ず将来に役立つ良い経験だったと思います。
9月13日には、ESAの学生を招いてのTea partyを開催しました。
本来は施行予定地であったAjile Flottantの付近での開催予定でしたが、木材の搬入の遅れがあったので、9月13日に完成しなかったのでESA敷地内でのTea Partyを完成をまじかに控えた状態で、開催となりました。と言いながらも多くの皆さんの協力があったので、8割程度までは完成していました。日本から持参していった今回スポンサーとしてついてくれた森半さんの暖簾をかけ、また風鈴の鳴る音を楽しみながらお茶や抹茶のお菓子を嗜みました。このTea partyには、ESA教授のFrank Saramaさんも参加して下さり、作業で疲れた体を少し時間でしたが休みながら3校の学生が互いに話し合う非常に有意義な時間でした。今回のTea partyは日本から参加している4人の学生がパリの方たちをおもてなしするという形でしたので、急須からお茶を注ぎ皆に注ぎ分けていきました。また、フランスのお菓子と日本のお菓子を食べ比べたり、日本の抹茶の味の感想を言い合う時は自然と笑顔が漏れ、出会った当初から比べると3日間ほどしか時間は経過していませんでしたが、会話が弾みより絆が深まった一生忘れられない良い経験となったと思います。
まだ9月13日の段階ではベンチや棚、そして3つ程ユニットが完成していませんでした。また、捻じれの角度などでズレが出ており、その3つのユニットはそのズレが出ている間のパーツだったので、それらをこれからどのように造っていくのかなどの今後の話も挟みながらのTea partyとなり、午後の落ち着いたひと時を過ごしました。





