日々情報や環境が目まぐるしく変化していく時間性のなかで、今までの建築が各々の様式・形状に留まる静的なものであることを疑問として提起し、ArchitectureとFieldについて時間性の捉え方に違いがあると考え、この研究をArchitecture and Field as Contemporality (同時性としての建築とフィールド）として主題におく。
ここでの建築は閉じたもの、あるいは結合するのではなく寧ろただそれ自体の状態としてのみならず、変化する自然の概念・人々の営みに呼応したものの中で、開き、分散、離散し、あるいは不安定化するのである。また、パリンセプト（羊皮紙）のようなもとして時間性を捉えることにより、記憶と内在の２つの不在とVolumeとVoidの存在を共に内包したプロセスの痕跡、すなわちテキストとしての痕跡を提示する。よって、非静的なのとして捉えることが可能であり、離散性、連続性のあるアルゴリズミックなFieldとしての提案。